黒抜きについて


F14 SS1/200


F16 SS1/200


F32 SS1/200

このような写真を黒抜きといいます。

被写体が真っ黒な後景にいるためとても引き立ちます。色鮮やかな被写体をかっこよく撮る手段の一つです。色鮮やかな被写体の場合この撮り方をすると色もはっきり出るためとてもきれいに撮れます。周りが黒いので水中写真の明るい感じがなくなりますが、『主人公はあなた!!!』という撮り方です。

地味な被写体や黒い所のある被写体では、逆に黒い後景に溶け込んでしまうため、逆効果です。鮮やかな被写体の色を引き立てるための撮り方といえるでしょう。

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上記の写真を見て、3つのパターンのどれでしょうか?わかりますか?

そうです〜前景と後景ありだけですね(^O^)
後景の部分が真っ黒になっているのです。前景の部分がストロボが当たっている魚自身や周りの岩です。そして黒い所はただ海です。ストロボはどれだけ光っても何にも当たらずただどこか遥か彼方に通り過ぎていきます。

後景の部分だけが黒くなるのです!!!すなわち、後景がないと黒抜きはできません!!!

 F32 SS1/200
前景のみ、後景なし
このデータを見てください。Fは32・SSは同調限界。
後景なしでは、すべてにフラッシュが当たります。黒抜きになりません

 F32 SS1/200
前景と中景のみ
この写真の時カメラは地面に置いています。後景を作ろうと出来る事はすべてしました。地面を掘る以外はね。しかし周りは中景にしかなりません。
左上の飛んでるヤシャの顔の周りでさえ黒い砂地が写ります。
中景部分は暗くなりますが、黒抜きにはなりません。

共生ハゼは、黒抜きできないですねぇ〜

逆に言うと黒抜きしたければ構図に後景を作らないといけません。
人間が寝そべって出来るだけ下から魚を撮って周りを海にしなければいけません。
ウミウシならば・・・小高い岩の頂点に移動させればそして真横から撮れば周りに後景が出来ます。

黒抜きには後景が命です!!!


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後景の明るさ暗さを決める第一の要因は???何でしたっけ?

そう!!!SSです!!!
後景の色は自然光の量で決まるのでSSを早くして自然光を減らせば暗くなりますね。
データを見てください。すべて1/200になっていますよね。僕のカメラの同調の限界です。

黒抜きがしたければ・・・まず、無条件にSSを同調の限界にしてください。
(お勧めの撮り方では最初SSは同調限界ですのでそのままでokですね)

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あれ??
ちゃんと後景あるのに・・・
SSを同調の限界にしたのに・・・
真っ黒にならない!!!

そうですねぇ・・・ありますそういう時。
SSの同調限界にしているのに自然光がまだ多く後景が黒くならないことがあります。
沖縄のように明るい海ではよくあります。

さてどうするか・・・???

ここで、思い出してほしいのです・・・。

Fには、被写界深度を変える効果と自然光の量を変える効果の2つのの効果があります。

Fは、被写界深度担当で、自然光の量を変える効果を忘れてもらってましたが・・・
ここで思い出してください!!!
Fを絞ると自然光の量が少なくなります。つまり後景が黒くなります!!!SSで足りない部分をFで補いましょう!!!
被写界深度は変わってしまいますが、黒抜きのために涙をのんで変更です(T_T)

SSを同調限界にしても自然光が多く後景が黒くならない場合、
被写界深度が変わることを我慢してFを絞るとさらに後景の自然光の量が減ります。
さらに黒くなっていきます。そうすると黒抜きが出来ます!!!

ここでまた最初の写真のデータを見てください。F14・16・32いずれも絞ってます。

F8やF5.6のようにFを開けた状態ではSSを1/200にしても後景は黒くなりません。青からグレーになる程度です。黒抜きするためのは、Fを絞ることが必要です。その時の海の明るさによって自然光の量は変わりますので、一概に言えませんが、F15以上は必要でしょう。明るい海ならF20以上必要かもしれません。

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黒抜きしようとしてもなぜか失敗してしまう場合は

  • 後景のつもりで、実は中景。完全に後景になってない。
  • Fが絞れていない。
  • 距離が遠い。アンダーになるためFを絞るのが不可能。

が、考えられます。

 F27 SS1/200

周りは黒いようでなんだか真っ黒にはなってません。
これは、実は後景のようで「遠い中景」なのです。黒抜きしようとして良くやる失敗です。
1m位先の地面がこっそりストロボの光で写っているのです。
このように中景では、ほんとに真っ黒にはなりません。
「完全な後景」を作る構図は意外に少なかったりします。頑張って寝そべって〜〜


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まとめると黒抜きするために必要な事は・・・

  • 後景がある事、無理にでも後景を作る事
  • SSを同調限界にすること
  • 足りない分、どんどんFを絞る事
  • Fが絞れるだけ十分被写体との距離が近い事

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お勧めの撮り方にそって考えると

自分の好みのFと同調限界のSSで撮ります。
チェックします。
後景があることを確認します。
後景がない場合は構図アングルを変え、後景を作ります。(後景作れない場合は黒抜き断念(T_T)
後景の色をチェックして・・・黒さが足りない場合は、Fをどんどん絞ります。
で、黒抜き完成!!!

あれ?完成してない??
全体がアンダーになっている場合は、被写体に近寄る。
被写体まで近いしアンダーにもなってない、Fも絞っている場合は、後景が中景ですね。構図再変更。

で、、黒抜き完成!!!(^O^)!!!


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平井 泰重  Yasushige Hirai
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