2004年の冬休みは、
極寒の地、カナダのイエローナイフ、オーロラ見るぞ旅行でした。
興味のある方は以下長いですけどインフォメーションです。

一番下のほうに写真があります。まあ文章読んでいる間に表示されるでしょう。
*************???みれる???*************
よくパンフレットなどには『3泊5日で95%見れます』とか書いてあります。
これは真実です。オーロラはかなり簡単に見れます。
晴れていればほぼ毎晩見れるでしょう。
*************しかし・・・*************
皆さんが頭に描いている動くオーロラは、毎晩出ません!!!
皆さんが頭に描いている色のオーロラは、肉眼では見られません!!!

これは、パンフレットには書いてありません。注意してください!!!
僕も行くまで知りませんでした。
必ず見れますが、どのレベルのものがどのくらい見れるかは運です!!!
ダイバーならわかりますよね〜〜ホエールウオッチングや回遊魚と同じです。
すごいのが見れたり遠くで少しだけだったり・・・
ハゼだって3mで引っ込んだり30cmまで寄れたり・・・運です。
世の中そんなに甘くありませんぞ!!!
*************誤解その1『動き』*************

オーロラといえばカーテンのようなものが激しく動き回る壮大な景色を思い浮かべますね。
それは、オーロラの中でも一部の大当たりのときです。

普段は・・・

あまり動きません。動いても極ゆっくりと動きます。
非常にゆっくり動くまたはほとんど止まって見える
とてもはっきりとした天の川のようです。雲の様でもあります。
んん??『そんななの??』と思いましたか??
そうです意外に地味です。少し期待はずれです。
う〜〜ん・・・って感じ。

この地味なものは晴れていればほぼ毎日見れるでしょう。
雪が降ったり曇ったりしなければ大丈夫です。
これを入れると『3泊5日で95%見れます』となるのです。

当たると・・・

そうその中でたまに運がいいと皆さんの思っている様な
激しく形を変化させながら動きまくるカーテン状になったすばらしいオーロラが出現します。
僕は運良くこのようなオーロラを見ることが出来ました。
これは感動します!!!すごいです!!!涙ウルウルします!!!
*************誤解その2『色』*************

もうひとつ大きな誤解は色です。
オーロラと言うと写真やTVで見る蛍光色に光る緑や黄色や赤いものを想像していますよね??

普段は・・・

白色です。
あの緑や赤は、高感度露光した写真の世界です。
もちろんオーロラは実際に赤や緑色をしているのです。
しかし肉眼では光が弱く捉えられません。肉眼で見ると白色です。
だから、雲や天の川にそっくりなのです。
イメージ違うでしょ??んん??でしょ??
実際そのような白いしょぼいオーロラを写真に撮るとすごい色に撮れます。

当たると・・・

当たるときは激しく動きながらすごく明るく光りだします。
オーロラで周りが明るくなり影も出来ます。
そのような時は白色ベースに赤や緑などの様々な色が肉眼でも見えます。
写真ほど濃い色ではありませんが確かに赤く、緑に光ります。
きれいなんて言葉では言い表せません。
すごいです!!!!!!
これぞオーロラだぁぁぁ!!!
*************当たる確率は・・・*************

僕が見た『当たり』は1週間ぶりとのことでした。
やはりこの様な良いオーロラ・日本人が思い浮かべているオーロラは
1週間に1回程度のようです。
『3泊5日なら、、95%見れますが感動できるほどすごいのは20%』
と言う感じなのではないでしょうか???
また、そのようなオーロラは短時間のようです。
僕たちが見たすごいのは10分で終わりましたよ。

僕は結局4泊6日オーロラ鑑賞ツアー毎日参加。
延長含めて計15時間ほど空を見上げていましたが、
すごいの10分・まあすごいの15秒でした。

よく考えると自然の発光現象な訳でまあ冷静に考えるとそんな確率で当たり前ですね。
ここまでテンションの下がるインフォメーションでしたが(^O^)

ひとついえるのは当たるとかなり感動しますよ。
たとえ15時間のうちのたった10分でも充分行く価値があると思います。
当たらない確率のほうが高くてもチャレンジする価値はあるのではないでしょうか??


さて皆さん!!行ってみませんか??オーロラ鑑賞ツアー??
当たれば大感動間違い無しです!!!
外れたら・・・・・さむぅ〜〜〜
もし真剣に考えているなら、、、更に詳しく書いてみましょう。

*************確率を上げるには・・・************

諦めずにひたすら外に出ていることです!!!
気温は滞在中最高-15度、最低-37度でした。寒いどころではありません。
しょぼい動かないオーロラを見ているとだんだんテンションが下がってきます。
横には気温+20度の暖かいお部屋が用意されています。
ストーブと熱い飲み物もあります。
もういいかげん部屋に入ろうという誘惑に必ず襲われます。

それに負けてはいけません!!!
部屋に入ったら負けです!!!
オーロラはいきなり明るくなったり動いたりします。
実際『まあすごい15秒』は、風の強い体感気温が−40度以下の時
しょぼいオーロラがいきなり動きました。
みんな部屋に入っていたので見れたのは僕らを含め4人だけでした。

通常ののオーロラ鑑賞は3時間ですが希望者は2時間延長できます。
しょぼいのしか出ていないと寒い深夜テンションは下がります。
『もういいか帰ろう』と必ず思います。
だめです!!!諦めては!!!
晴れているなら毎日延長です!!!

穴に引っ込んだはぜが出てくるのを待つのと同じです。
出るまで外にいるんです!!!
自然現象の観察に必要なのは忍耐力です。

確率を上げる唯一の方法です!!!
*************備え・・・*************

−30度の深夜、諦めたい誘惑に打ち勝つには・・・防寒対策です!!!
−30度の世界に何時間もただ立ち続けるのは
スキーなどと違いとてつもなく寒いです。
ぜひとも現地で防寒服、防寒靴、手袋のレンタルをお勧めします。
普通のスキーウェアーとかで行くと頑張れません。
スキー用の装備をインナーにしてそのうえに防寒服がいいのでは??
過剰な防寒対策が頑張る気持ちを支えてくれます。


ちなみにスキーウェアーなどない僕は・・・。
防寒靴の中に靴下3枚重ね、当然靴の中にホッカイロ。

上はT−シャツに長袖のシャツ・あったかフリース・ハイネックのフリースなど重ねて当然ホッカイロ

下はパッチのような物2枚に厚いジャージで計3枚にホッカイロ。

人並みはずれて暑がりの僕でこれです。
着た瞬間室内では蒸し風呂状態ですがそれでも−30度に2時間外にいると充分寒いです。
ホッカイロは必需品ですよ!!!
必ずハイネックの服も・・・!!!
(現地の人が防寒靴は暖かいので靴下1枚で充分ですといいましたが、嘘だ!!)

レンタル手袋はごついミトン型のを借りられますが、その中に必ず普通の5本
指の手袋をインナーにしてください。
スキー用のだとさすがにミトンの中に入らないようなので普通の冬用のでいいでしょう。
レンタルしない方は普通のスキー用の5本指1枚では手が冷たくて耐えられないので注意、必ずミトン型のごついものをご用意してください。凍傷になります。

防寒服をレンタルすると暖かい帽子をお持ち帰りでくれます。
防寒服に当然フードもついています。これで頭は大丈夫です。

問題は顔です。肌を出しているともれなく凍傷です。
目以外は全て覆わないといけません。
マフラーは必需品です。
首ではなく顔に巻きます。
僕はバンダナを巻いてその上にマフラーを巻きました。
スキーのフェイスマスクはよさげでしたね。

ちなみに僕はダイビング用フードを持っていきました。
かなり有効でした。
ただし陸上で長時間なのできついフードはつらくてかぶってられません。
もし緩めのフードやフードベストがあるなら良いアイテムとなるでしょう。

これだけ寒さ対策していても長時間外にいると寒くなります。
じ〜〜っと立ち尽くしていると冷えます。
常に軽く足踏み、少し冷えたら散歩です。
まあ動物園の熊状態ですな。
これだけ着込んで動くと結構暖かいのです。
ただし、冷える前に動いてください。
寒いと感じた時点で防寒服の中が冷え切っています。
寒いと感じてから動くともう遅いです。
暑くならない程度に動き続けるのです。

防寒靴は通気性がなさそうなので
足踏みしないとホッカイロが酸素不足で発熱しません。

またじ〜〜っとしてるとテンションも下がります。
下がったテンションは冷えた体以上に温まりにくいのです。

レンタル防寒服や靴、特に靴は大きめなものがいいです。
密着していると熱伝導で寒いです。
スペースがあったほうがいいです。注意してね。

*************写真撮影・・・*************

1眼レフならしょぼいオーロラも見違えるほどきれいに写ります。
僕は持っていってないので詳しいデーターはわかりませんが、
ISO400でf2.8のレンズを開放で30〜40秒露光くらいのようです。
3脚は当然必需品です。

室内と外気の温度差が50度近くあります。
そのまま持ち出すとレンズやカメラの中が結露し
それが凍って作動しなくなったりするようです。
部屋から出る時は要注意です。
カメラにホッカイロを張って袋に入れておかないといけないようです。

1眼デジカメもいいようです。
フィルムの巻上げなどが無い分強いのかもしれません。
また、オーロラの明るさはまちまちです。
確認しながら取れるのは強いですね。

僕は小さなバカチョンデジカメ、オリンパスのミュー10を持っていきました。
マニュアルで操作できないものなので
夜景モードで露出補正を最大限オーバーにして撮って見ました。
しょぼいものはまったく写りませんでしたが、
当たりの時はなんとか写りました。
マニュアルで操作できるデジカメなら結構写りそうです。
なんせミュー10で何とか写りましたから・・・。

デジカメの場合画面真っ黒でも消去してはいけません。
補正するとってもいい形や色で写っている場合があります。
補正するまでオーロラの写真は絶対捨てない!!!

水中用のハウジングも有効です。
急激な温度変化を和らげてくれますしボタンも大きく手袋でも操作が簡単です。
ホッカイロと一緒にタオルで包んでダイビング用防水バックに入れておきました。
我ながらいい作戦でしたね。

3脚も長さ20cm程度の¥2000とかで売っているものを持っていきました。
こんなものでも小さなカメラの固定には結構有効です。
ちゃんとした3脚がいいのは言うまでも無し。

どのようなカメラでも電池が寒さで放電してしまいます。予備は欠かせません。
僕のデジカメは冷えると2〜30枚取ったら電池切れでした。

*************旅行会社*************
現地のツアー開催会社が同じなら行ってからの内容は同じです。
日本の旅行会社は安いところを探せばいいでしょう。
防寒服などセット内容もお確かめください。
パックツアーは大手の旅行会社が扱っています。
僕はなんと日本旅行なんて使いましたよ。
一番安かったので・・・。
飛行機個人手配して現地のツアー開催会社を頼んでおくという手
もありますが、僕が調べた限りでは安くならなかったです。

*************昼間の遊び*************
特に自分で出来ることはありません。なんせ雪に閉ざされた田舎の町です。
とりあえず雪の中を転げまわった後は町の探検程度です。何かしたければオプ
ショナルツアー参加となるかな?


***市内観光***
よく元からツアーに入っている現地オプションですね。
僕は参加しませんでした。博物館などはどのホテルからでも散歩程度で行ける
距離です。自分で行ったほうがゆっくり回れます。アイスロードならタクシー
で行っても充分でしょう。特に参加しなくてもいいのでは??って感じです。
(アイスロードとはダイアモンド鉱山まで凍った湖の上に作られちゃう道です)

***犬ぞり***
2種類あります。6人乗りのそりのツアーと2人乗りそり&スノーモービルの
ツアー。僕らは後者に行きました。そりは2人乗りの方が面白そうです。
犬ぞりは犬のお尻がかわいかったです。結構遊べましたよ。

***カナダ体験ツアー***
行ってません。まあ色々な雪遊びのようです。

***犬ぞりで行くオーロラツアー***
行ってません。夜走る犬ぞり?面白いのか暗いだけなのか?不明。

***カリブーウォッチング***
行きました。セスナで飛んでいく非常に馬鹿高いツアー。金額を見ると勇気が
要ります。

カリブーはほとんど必ず見れるようです。運がよければオルバリンや狼を飛行
機の上から見れるそうです。僕はオルバリンを空から見ました。狼は居たそう
ですがわかりませんでした。その辺の湖に飛行機着陸後カリブー観察です。で
も全然寄れません。双眼鏡で見る程度です。今でも狩猟しているので寄れるの
はかなり稀でしょう。申し込み前にそう聞いていたのでふ〜んと言う感じです。
動物観察と言う意味ではちょっと値段に合いません。

また作っている最中のアイスロードも上から見れました。
ダイヤのためとはいえツンドラの中を走る道は異様でしたね。

このツアー僕の狙いの半分は極北を上から見ることです。ただひたすら白い空
間は面白かったです。樹木限界まであと100kmとかまで行きます。これぞ
ツンドラです。樹木限界に近寄るにつれ木々が萎縮していきます。こっちのほ
うが面白かったかも??

まあ値段をどう思うかしだいですね。

************もって行く??**************

シャボン玉セット!!!気温が低いとシャボン玉が凍ります!!!
面白かったです。ぜひ持っていってチャレンジしてください。地面に落ちた時
には凍っているんです。
(ちなみにおしっこは液体で地面に到達します。)
(濡れたタオルはちゃんと板になります)

マフラーを顔にしっかり巻くのに安全ピンとか有ったら良かったなぁ〜〜
犬ぞりで見えるのは雪と犬のお尻。
黒いマフラーが息で凍って真っ白。まつげも眉毛も凍ってます。
こうなるまで外に居るのだ!!!
飛行機から見たツンドラ。
アイスロード
カリブーはこんな距離でした。
ほらシャボン玉が凍っている。1時間後もまだこのままです。

オリンパスのミュー10、こんなデジカメでも撮れるなんて・・・驚きです。
夜景モードで露出補正最大にオーバー。フラッシュは焚いてはいけません。

オーロラ、バカチョンデジカメでも撮れました。
でもこれは当たりの時のオーロラです。
色も肉眼ではもっと白っぽく見えますね。
上の写真はきれいでしょ??でもこれのもとの写真は左の写真です。修正すると激変します。くれぐれも現地でデジカメの写真は消去しないように!!どう化けるかわかりません。
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